7月21日は、「縦譜を作ろう!」講習会(主催:NPO法人全国邦楽合奏協会、共催:泉州尺八工房)を受講しました。
現地とZOOMのハイブリッド開催だったのですが、肌で感じたいと思い会場で受講しました。
邦楽は、独特の記譜法が楽器ごと・流派ごとにあります。みんな五線譜ならわかりやすいのですが、いろいろ違います。
それは、例えば尺八であれば指の塞ぎ方、お琴であれば弾く弦の番号といったように、指使いを表記しているからです。
ギターなどもタブ譜といって、押さえる位置を書いた譜がありますが、それと同じです。
流派ごとにお稽古とか本番をする際には、独特な記譜法がアドバンテージになることもあります。例えば五線譜が読めなくても弾けます。
しかしながら、楽曲を普及させることを考えたときバラバラの記譜法が大変なビハインドになるのです。同じ音を出すにしても、流派によって書いてあることが違うので、翻訳する人が必要です。
講師の佐藤祈采氏は、五線譜記譜の標準的な仕様であるMusicXMLを用いて、五線譜から各楽器・各流派の楽譜への変換ソフト「Japo Score」を開発された方です。
今回は、そのソフトの概要や使用方法について作者本人から解説いただき、たくさんの知見を得ることができました。
このソフトがあれば、五線譜からいろんな楽器・流派の楽譜へ変換できます。「ああ、このパートは尺八じゃなくて三味線で演奏させたいな・・・。」とか思って楽譜を全部書き直しとか、そういう手間が一瞬で終わります。変換にプリントアウトは必要ないので紙も節約できます。
しかも無料なのです!!
利用させていただきます。こういうソフトができると、曲を書きたくなりますね。
講習会の後は、現地にあつまった人たちと懇親会。
旧知の方はもちろん、知らなかった方々ともお話することができ、情報交換もさせていただきました。
やっぱり、情報をアップデートさせることは大事ですね。
地方住まいを理由に、あまり東京の方に行きませんでしたが、できるだけこういう機会は活用できたらなあと思います。
写真は、帰りの新幹線で食べた崎陽軒のシウマイ弁当です。